こんにちは!AMBERの脇田です!
今日は、薪ストーブを安全にご使用いただく為に、テントサウナ使用時における薪ストーブの使い方について書かせていただきます。
今回は、セットで販売しているホンマ製作所様の薪ストーブ
A-41とSKS-410について解説致します。
こちらを読まれる前に、前回のブログ
「薪ストーブのセッティング」を先に読まれる事をおススメ致します。
薪ストーブの使い方
薪ストーブは、いきなり太い薪に着火しようとしたり、ストーブの中に薪を多く、入れすぎたりしてしまうと薪が上手く燃えず、不完全燃焼となって煙の逆流・一酸化炭素漏れを起こしてしまいます。薪が湿っていると更にリスクが高まります。
焚き初めは少量の燃えやすい木っ端でスムーズに着火し、まず炎をしっかり大きく育て、それから少しずつ太い薪を追加するようにすると不完全燃焼の時間を最小限に抑えられます。
焚き初めや薪の追加時はどうしても不完全燃焼になりますので、最初はテントの出入口は全開にし、換気しながらご使用ください。
煙突にドラフト(吸引力)が働き、燃焼が安定してくれば煙は自然と煙突に吸われるようになります。それまでは換気に気をつけていただければと思います。
【換気】
①着火時はテントの出入口は全開にしておきます。
②薪ストーブ本体の吸気口も全開にしておきます。
③テントの通気口も平いておきます。
【着火】
①ストーブの中に広葉樹の太い薪を2~3本置く。
②その上にスギなどの燃えやすい針葉樹の木っ端を多めに置く。
③更にその上に固形の着火剤を置いて着火する。
このようにしていただくと、最初は煙突から煙は多めに出ますが、ほぼ失敗せず
に太薪までしっかり燃焼させることができます。
↑ここまでいけば太薪まで着火し、しっかりと燃焼させる事が出来ます。
しっかりと太薪まで着火した事を確認してからテントの出入口を閉めてください。テントの換気口と、薪ストーブ本体の吸気口も使用時は常に開いておいてください。
【吸気口】
薪ストーブ本体の下部についている吸気口は、開けた状態でご使用ください。
この吸気口の開け具合でも火力と温度を調整する事が可能です。
①サ室の温度を上げたい時→全開
②サ室の温度を落ち着かせたい時→半開
※完全に閉めてしまうと不完全燃焼になる恐れがあります。少なくとも少しは開けた状態でご使用ください。A-41の場合は吸気口が小さいので、常に全開で問題ありません。
↑SKS-410
↓A-41
吸気口から吸気して、燃焼し煙突から排気となります。
空気の通り道を常にしっかりと確保する事が、完全燃焼を保つコツです。
薪をパンパンに詰めすぎたり、薪で空気の流れを全部止めてしまうような、隙間のない薪のくべ方をしないように意識してみてください。
完全燃焼している際には、ドラフトが働き吸気口等から一酸化炭素が漏れる事はほとんどありません。一酸化炭素チェッカーを吸気口の近くに近づけて確認してみてください。安全の確認にもなります。
完全燃焼している時は、煙突からの煙は透明になり、ほぼ無煙の状態になります。その状態が保てているとコンディションが良い証拠です。
逆にいつまでたっても白い煙や黒い煙が大量に出ている場合には、不完全燃焼の状態の可能性がありますのでご注意ください。
※一酸化炭素チェッカーのアラームが鳴った際には、直ぐにテントの出入口を全開にして換気を十分に行い、アラームが鳴りやむまでテントの外へ避難してください。アラームがやんでから、薪ストーブの状態を確認してください。
湿った薪を使用していないか、薪を入れ過ぎて通気が滞っていないか等確認いただき、一酸化炭素チェッカーで安全を確認してからテントサウナを再開してください。
※薪ストーブの吸気口ではなく、薪を投入する扉を開いたままテントサウナを使用している動画を見た事があります。非常に危険な行為ですので、絶対に薪投入の扉を開けたままテントサウナを使用しないでください。
一酸化炭素は無色無臭です。扉を開けたまま火を焚いていると、必ず一酸化炭素が漏れだし、非常に危険です。
室内での薪ストーブの使用は、使い方を間違えると非常に危険ですので、十分過ぎるほど注意しながら使用されるぐらいで丁度良いと思います。
以上です!
またテントサウナの使用方法等については、今後もアップデートして参りますので、安全にテントサウナを楽しんでいただければ幸いです。